ポケットチーフの最上級品とは
ポケットチーフが男性のファッションとして、ハンカチから昇格したのは19世紀も後半。
それまで手に握られていたシルクのハンカチは、胸元でその美しい光沢を誇るようになりました。
さて、ではその当時、一体どの国のポケットチーフが最上級だとされていたのでしょうか?
なんと、少なくともアメリカでは、最上級とされるシルクポケットチーフ は、日本製だったのです。
そもそも当時はアジア以外で本格的にシルク製品を作る産地はありませんでした。
その中でも、日本、とりわけ横浜から輸出されるシルクのハンカチが、欧米の紳士の胸ポケットに収まっていたのです。
詳しくは日本家政学会の学会誌に論文があります。
ただ、1900年頃から絹よりもむしろ麻がポケットチーフとしても人気となり、シルクのポケットチーフは一時期、衰えてしまいました。
そればかりか、ポケットチーフ自体、戦後の暫くの期間、フォーマルウェアの要素の一つとしてしか見られない様になりました。
近頃は人気が復活しているポケットチーフですが、シェア だけで見た主役は完全に中国製に取って代わられました。
しかし、品質では日本製に到底及びません。
中国製、東欧製のものだけでなく、他の国であっても、です。
日本、とりわけ横浜という世界最高のシルク製品の産地があるというのに、安価だからといって、粗雑な商品が並べられている日本の紳士服店。
もちろん、中国製は素晴らしいコストパフォーマンスの商品ばかりです。
しかし、もう一度国産、特に横浜の素晴らしいシルクポケットチーフを見直してもよいのではないでしょうか。
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