なまけもの

2009/12/16 水曜日Filed under: 読書

もう12月も半ばとなりましたが、東京都内では銀杏並木が鮮やかに色づき、「綺麗…!」と声をあげてしまうことがまだまだ頻繁です。

12月だというのに「冬」なのか?「秋」なのか?
なんだかわからなくなってしまいますね。今年も「暖冬」なのでしょうか…?

先日、本田直之『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』という本を買ってみました。ふと本屋で見て、タイトルに釣られて買ってしまい、読んでみました。
内容は、当たり前のことであったり、「なるほど」と思うことだったり。
読みやすかったです。

本によると、
最も重要なことは、“法則01”に示される「なまけものである自分を認める」こと。
そこから全てがはじまるということです。
でも、ふと思ったのですが、本当のなまけものの人は57項目も読まないのではないでしょうか!
でも、項目ごとに読むとなるほどと思うことが多く、示唆に富んでいました。

興味があればご一読を。

フェラーリ経済学

2009/12/3 木曜日Filed under: 読書

久々の更新になってしまいました。皆様お久しぶりです。

昨年の秋口にリーマンブラザーズ証券が経営破綻し、様々な資産の価格が下落しはじめました。その際、リーマンブラザーズの社員だった方々が出社後すぐにレイオフされ、ダンボールに自分の荷物を入れてオフィスからでてくる映像をテレビでみたことがあります。

ちょうどそんな頃にフェラーリ経済学―半年後の景気を先読みするフェラーリ的分析術という本を手にしました。かいつまんで内容を申し上げると「フェラーリの売れ方、新車の予約状況や中古車の相場から半年先の日本経済を予測可能」という本です。

熱狂的なフェラーリ愛好家にとって、フェラーリを売るのは資金繰りに困ったときと、離婚問題が勃発したときくらいしかないそうです。

また、フェラーリを買う人には大きく二極化している傾向があるそうです。一方は本当の富裕層:高級車を何台も所有する人、もう一方はお金はあまりないけどフェラーリが好きな人だそうです。後者の方は、フェラーリオーナーズクラブに入会すると、日本社会の格差の縮図に愕然としてしまうそうです。

かつてバブル紳士という言葉がありましたが、当時の高給取りの方々は今頃どうしてるのでしょうか。

容疑者xの献身 (ネタバレ有ります)

2008/9/29 月曜日Filed under: 東野圭吾
容疑者xの献身 (ネタバレ有ります)

映画公開前という事も有り、東野圭吾氏の「容疑者xの献身」を読んでみました。

ガリレオシリーズは実はテレビ放映後に 読んだのですが、はっきり言って、この作品は、ガリレオシリーズとは比べ物にならないほど、素晴らしいです。
ガリレオシリーズではお馴染みの、湯川(ドラマでは福山雅治さん)が唯一天才だと認めた、石神。
石神は現在、その天才的な数学者としての才能に見合わぬ、数学教師という不遇の人生を終わらせようと自殺を図る。
しかしその瞬間、アパートのチャイムを鳴り、命を取り留める。
そのチャイムを鳴らした、引越しの挨拶に来た母娘に 彼は惹かれ、1年後、彼女達二人の苦難の道のりの、ドブさらいを一手に引き受ける事になります。
そのドブさらいが今回の事件。
石神が人道に背いたとするならば、ホームレスの命を軽んじた。
ただそれだけだと思います。
とにかく、東野さんがよく作品のテーマとする、「無償の愛」が描かれていて、最後のシーンではちょっと泣いてしまいそうになりました。
もっと早く工藤、石神といった思いやりのある人間が、靖子(犯人)の前に現れれば、避けられたかもしれない、誰も幸せにならない事件。そして、解決する事で更に皆が不幸せになる。
読み終わった後は、そんな東野さんの作品独特の後味の悪さが、 付きまといます。
それでも、やっぱりそれが持ち味で、だからこそ素晴らしいのだと思います。

「ノルウェイの森」映画化

2008/7/31 木曜日Filed under: 読書

村上春樹のベストセラー「ノルウェイの森」が映画化されるそうです。

ノルウェイの森は日本だけで累計870万部を売り上げた、日本の文学史に残る作品です。

今回の映画化では、最近頭角を現してきたフランス人監督トラン・アン・ユンがメガホンをとり、2009年2月のクランク・インを目指すそうです。

ノルウェイの森といえば同性愛、欝、自殺といった青春小説の定番といえる素材を扱った作品ですが、何を隠そう、そういった素材を青春小説に持ち込んだのも、村上春樹のノルウェイの森なのです。

私は10年ほど前に遅れて読んだのですが、主人公の先輩で、学業もスポーツも恋愛も優秀、という青年が、主人公に言った言葉、

「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のする事だ。」

というセリフが、とても印象に残っています。

村上春樹さんの小説は、こういった素晴らしいフレーズが出てきて、しばしば読者の意識を変えるほどの力を発揮します。

まだ読んでない方は映画の予習として、読んでみてはいかがでしょうか?

白夜行と手紙(東野圭吾)

2008/7/1 火曜日Filed under: 東野圭吾

今日はフォーマルウェアとはまったく関係の無い話。

たまには・・良いですよね?

先週末、手紙と白夜行を読みました。

実は東野圭吾さんの本はまったく読んだ事なかったのです。

あまりにも話題過ぎて、有名すぎて。

ちょっと敬遠していました。

ただ、寄った古本屋であらすじに惹かれ、まあ食わず嫌いもダメだから読んでみよう、と。

ちらっと最初の数ページ読んだ感じでは好きな文体ではありませんでしたし、好きにはならないと思っていました。

しかし・・・。

まず手紙を読み終わって驚き。

久しぶりに素晴らしい小説に出会えた気分です。

小説に出てくるイデオロギー的な話は置いておいて、とにかく絶妙な人物描写です。

登場人物が生きている、というか、必要以上に感情を描かないので、読者が考える必要があります。

それが、とても良い余韻を残すのです。

しかし、それ以上に脱帽だったのが白夜行。

主人公2人の感情はまったく描かれず、セリフも殆どありません。

ラストシーンでさえ。

しかも、彼ら2人は会って話したりしているはずなのに、それさえ描かれないのです。

ですから、彼ら2人の関係、人格、感情、 すべて読者が想像するしかありません。

だからこそ話を読み終わったあとでさえ、 彼ら2人の人格を現すピースに飢えてしまうのです。

今まで読まなかったのが後悔してならないほど、心に迫る余韻がありました。

文体が合わないなあ、と思う私でさえこれだけハマるのですから、合う人にとってはとてつもなく素晴らしい小説なんでしょう。

これからは私も、東野さんの小説、読み漁る事になりそうです。

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